東大生クイズ王のYouTubeチャンネル(QuizKnock)-成功までのメディア戦略 | Dekiroute[デキルート]
インタビュー

東大生クイズ王のYouTubeチャンネル(QuizKnock)-成功までのメディア戦略

今回の取材では筆者がただただ大ファンで、大好きで、尊敬してやまないQuizKnockの伊沢さんとふくらさんにお話を聞いてきました!!今や、65万人を越えるチャンネル登録者数を誇る超人気YouTuberのQuizKnockさん。

前編と後編に分けて配信していきますが、前編ではQuizKnockの成り立ちからYouTubeでの急成長まで繋がったメディア戦略までをお聞きしてきました。

大好きでたまらないので、記事からその愛が伝わると嬉しいです(個人的な感情)

QuizKnockは何も新しくない

– そもそもなぜ、クイズノックを始められたのでしょうか。

伊沢さん(以下、敬称略)「クイズ」というものがすごくいいものを持っているのですが、同時に業界への問題意識を抱えていたためです。具体的にいうと、外の社会に訴える力が少ないことや、経済の論理がそこに介在しない点が問題だと考えています。

– つまり、内輪での盛り上がりばかりが進んでしまったと。

伊沢)はい。クイズの世界というのは狭いんです。だからこそギブアンドテイクが成り立つので良い意味でもあるのですが、そういう側面が悪い意味でもあるのは事実です。

– その課題解決に取り組んだのがクイズノック。

伊沢)そうですね。発足当初の2016年はちょうど、キュレーションメディアの問題点が表沙汰になったりなど、情報氾濫が話題になっていました。しかし僕はクイズを能動的にする事で既存のウェブメディアの常識を覆せると考え、着想からリリースまで2ヶ月で走り抜けました。

– では当初から勝算はあったのですね。

伊沢)いやいや、最初はバイトや遊びにちかい感覚でやっていましたね。正直、派手に変える事はないだろうという諦めのようなものはありました。しかし同時に、何かは変えようという希望も抱いていました。

– 具体的にクイズノックはどのような新しい取り組みをされたのでしょうか。

伊沢)実は、クイズノックで見せているものは元々クイズの持っていた良さなので、特段新しいことをしている訳ではありません。まずは何かをギブとして投げかけて、受け身のままではいさせないというのはまさにクイズですよね。

YouTubeチャンネル開設のきっかけ

– いまは「楽しさ」に焦点を当てていらっしゃいますが、リリース当時はもう少し堅い印象でした。

伊沢)そうですね。最初は20代向けの教育メディアといった位置付けでした。クイズの記事もやっていたのですが、時事解説といった少し堅いテーマのものは全然読んでいただけていませんでしたね。リリース当初は30万PV / 月くらいだったのですが、時事解説を増やすと20万PV / 月にまで落ち込みました(笑)

– (え、初月から30万PVってすごくない?)だから、コンセプトを変えたと。

伊沢)はい。「楽しいから始まる学び」というコンセプトに変えてクイズに特化していくと、タイミングがよかったというのもありますが、100万PV / 月を超え始めました。

– タイミングというのは。

伊沢)東大王への出演や、YouTubeチャンネルとのメディアミックスですね。

– YouTubeチャンネルの開設は伊沢さんのアイデアだったのでしょうか。

伊沢)いえ、完全にふくらのアイデアですね。むしろ僕は反対していました。当初、1日3本の記事を出すのに、こんなにも必死で大変なのに大丈夫なのかと。それでなくてもチャンネル開設当時は停滞していたので。

YouTubeでの勝算は見えていた

(実はここでふくらさんが10分遅れて到着。)

– あ、ふくらさん、いつも見ています。

ふくら)ありがとうございます。ちょっと寝ぐせ直してきて良いですか。

– え、あ、はい。(ふくらさんって本当に遅刻してくるんだ。)

(5分後)

ふくら)お待たせしました。

– YouTubeチャンネルの開設はふくらさんのアイデアだったと聞きました。

ふくら)そうですね。当時はWebとTwitter、2つの発信力があるメディアを持っていたのでもうひとつつくりたいと思もっていたのと、あと、伊沢をYouTubeに出したら面白いんじゃないかと思っていました。

– なぜ、伊沢さんを出すと面白いと感じたのでしょうか。

ふくら)まず、当時「クイズに特化したYouTubeチャンネル」がなかったからですね。あと、伊沢には興味をひくキーワードがいくつかあるのでそれが良かった。

– キーワードというと。

ふくら)例えば、「東大」「知識」「高学歴」「クイズ王」。これっていずれもYouTube上で見たくなるテーマだと思うんですね。元々YouTubeが大好きだったので、そういった感覚があったのは大きいと思います。だから、勝算はありました。

– ではチャンネル開設以降はとんとん拍子に進んでいった。

ふくら)いえ、勝算はありましたが、当初はコツコツと実績を積み上げてきた感じです。いまでこそ65万人もの方にチャンネル登録いただいていますが、開設から半年たった2018年の1月にようやく5万人の登録をいただいたようなスピード感だったので。

– 少しづつ軌道に乗り始めた理由はなんでしょうか。

ふくら)要因はいくつかありますが、2つに絞ると、まずは他の人気YouTuberさんの分析を徹底したことですね。「これ、良い動画だよ」とメンバーに共有することでYouTubeでの映り方を研究しました。具体的には、表情や声のボリューム、リアクションなどです。ぼくはYouTubeに詳しかったのですが、初期メンバーの伊沢や川上にはそういった勉強会を開いて学んでもらいました。

伊沢)そうですね。当初から登録者数より再生数の方が多かったので、「良いコンテンツを提供している」という自信はありました。だからこそ、出演者をYouTubeに最適化させることで軌道に乗ったというのはあります。

– YouTubeへの最適化がひとつ。

ふくら)はい。もうひとつはシンプルにコンテンツ数です。市場にコンテンツをぶつけてどれだけの反応が得られるかを分析し続けることで当たる企画の法則性が見えてきました。最近は新しい取り組みもしているのですが、そういった企画の考え方は精度を高めていく上で大切ですね。

前編はここまで

後編は「企画を考えるとき、どのように考えるの。」といった質問をしています。これからも良い記事を発信していきますので、筆者の Twitterをぜひフォローしてください!(@inaba_desu

ちなみに、他にもこんなご質問をしました。

「おふたりが個人的に好きな動画は?」

「伊沢さんはふくらさんのどういった所を頼っているの。」

「ふくらさんは伊沢さんのどういった所を頼っているの。」

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