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今回、訪問したのは、株式会社ドトールコーヒー。
大学生の皆さんなら一度は行ったことがあるだろう、あの「ドトールコーヒーショップ」でなじみのある企業だ。手頃な価格でゆっくりコーヒーを楽しめ、充実した食事メニューも人気がある“ドトール”だが、その歴史は古く、会社の設立は1962年。私たち消費者にとっては、カフェのイメージで定着しているが、実は、創業当初はコーヒー豆の焙煎・卸売業として誕生している。現在は、コーヒー豆の調達から焙煎・販売までを自社で一貫して行い、コーヒー豆を中心とした卸売事業とドトールコーヒーショップを中心に全国に1346店舗(平成30年6月現在)の多様な店舗業態を展開する喫茶事業の大きく2つの柱で成り立っている。
今回は株式会社ドトールコーヒー人事部部長 平本智也氏にインタビューを行った。
“ドトール”の魅力だけではなく、これからの時代を見据えた企業の選び方を教えていただいた。
就活を始めたばかりで、これから目指す業界・企業が定まらない学生は必見だ!
人事部部長 平本智也氏
カフェだけじゃない!?ドトールコーヒーの仕事とは
–まず簡単に事業内容を教えてください。
ドトールコーヒーというと皆さんの頭には、街で見かけるカフェを想像すると思いますが、実はもともとはコーヒー豆の焙煎卸売業で誕生しました。説明などで伝えると、みなさん驚くんですが・・・。現在は豆の卸売だけではなく、コンビニに置かれているチルドカップに代表されるようなコーヒー飲料をはじめとした飲料やアイスなどの食品にも幅を広げています。カフェ事業についてはドトールコーヒーショップを中心としたフランチャイズビジネスを軸に、全47都道府県に全国展開しております。
–新入社員はどのようなお仕事をするのでしょうか。
基本的には店舗運営職か営業職のいずれかでご入社いただきます。一人前の店長、営業マンを目指して、お仕事をしていただきます。その後のキャリアとしては、開発・企画部門や管理部門などへのジョブローテーションも可能です。
時代のニーズを見事にキャッチする、ドトールコーヒーの現在の取り組み
–歴史あるドトールコーヒーですが、何か変化はありますか。
今は変革の時期にあると思います。従来の型のドトールコーヒーショップをマニュアル化して、全国に展開していく形だけでなく、同じドトールコーヒーショップでもその土地に合った形に変化させる、あるいは、新たな業態を作るなど、出店場所やそこにいらっしゃるお客様のニーズに合わせて、いろいろな形のお店を創り上げています。
–他のカフェにないドトールコーヒーならではの取り組みを教えていただけますか。
オフィス街や商店街、繁華街等さまざまな立地に出店をしているので、店舗によってご利用いただくお客様の層や利用目的が大きく違うことがあります。そのため店舗ごとに調査・分析し、商圏環境に即した店づくりを行っています。例えば、店舗リニューアル時には、実際に店舗の利用状況を調査する「客席調査」を実施し、男女比や平均滞在時間、1人の方の割合や2人以上の方の割合など、店舗のリアルな状況を把握します。その調査結果を基に、店内のレイアウトを構成しています。お客様にとって居心地がよく、なおかつ機会ロスを無くし、ムダなくお席をご利用いただける店舗づくりは、収益に直結するポイントでもあります。
ドトールコーヒーが作る、従業員が働きたくなる環境とは
–社員教育はどのように行われているのですか?
信念は「本人が人生をきちんと考えられるように」。今の時代の状況を教えていく必要があると考えています。今の若い人たちは年金をもらえるか分からない。自分で資産形成を考えないといけない時代です。受け身ではなく、自身で考えることの必要性を教えられる会社でありたいと思います。
–どのような職場環境を目指していますか?
安心・安全な職場環境を作りたいと考えています。「お客様にやすらぎと活力を提供する」がドトールコーヒーの考えですが、そうである以上従業員にもやすらぎと活力を提供できる会社でなくてはいけないと思います。そのためには「安心・安全」な環境、そして、心身ともに「健康」な体があってこそ。健康の大切さを社員の皆さんに伝えられるような会社でありたいです。最近では、社員の健康診断を独自に細かく実施したり、気軽に健康相談ができるような窓口を設けるといった取り組みを行っております。社員の皆さんとそのご家族も含めて、安心して長く働いていただけるような環境を目指しております。
–どのような方が活躍されていますか。
受け身にならない人、他人の責任にしない人です。とにかくやることが大切だと思います。やってから考えれば良い。考えても行動しない人は、結局考えてない人と一緒なんですよね。主体的に、どんどん行動していってほしいと思いますし、そういった社員を応援していきたいと考えています。
ドトールコーヒーの人事部長が説く、自分に合った会社とは
–業種選びのコツはありますか。
やりたい仕事ではなく、会社を見て選ぶことをお勧めしますね。会社にはいろいろな仕事があります。就ける職種は一つですが、キャリアを積み重ねていく過程で変わっていきます。長い社会人生活の中で、やりたい仕事ができるときもあれば、そうでないときもある。だから、大切なのは何の仕事をやりたいかではなく、どこで仕事をやりたいかですね。
–自分にあった会社はどのように選ぶのでしょうか。
自分が一番輝ける場所がどこか探してみてください。それが大手なのか?ベンチャーなのか?いわゆる周りからも一目置かれるような企業に入社しても、そこで活躍できなければ意味がありません。「自分」のことをよく理解して、「自分」が勝負して、活躍できる職場に行くことが大切なのです。これは決して逃げているわけではありません。自分の価値が最大限に発揮できる職場を選んでいるのです。長い目で見て、自分が最も輝ける職場を見極めてください。
キャリアに悩む学生たちへ
–最後に学生へメッセージをいただけますか。
就職活動ではとにかく人に会ってみましょう。実際に会ってみないとわかりません。キャリアに迷っている人はとりあえず動いてみてください。やってから考えれば良い。どんどん動いて、自分が本当に活躍できる会社を見つけてくださいね。応援しています。
■株式会社ドトールコーヒーに興味を持った方は採用HPへアクセス!
http://www.doutor.co.jp/recruit/