Dekiroute [デキルート]読者の大半が学生という事もあり、「就活」というワードはよく耳にするのではないでしょうか。
今回は「お笑い芸人引退宣言」等、型にこだわらず新しい働き方・生き方をされているキングコング西野さんと、就職活動真っ只中であるインターン生の稲葉君が対談をしました。
前編となる今回は「どういった人材が活躍できるのか」を中心に深堀りします。
お笑いコンビキングコングのツッコミ。
絵本作家・にしの あきひろとしても活動しており、自著「えんとつ町のプペル」はネットで無料公開したこと等が話題を呼び、売り上げは4月14日現在27万部を突破する。
同志社大学 グローバル・コミュニケーション学部4年生
2015年の休学中に西野さんを招き、300人規模の講演会を開催。現在は株式会社インデンでPR業務・採用を担当し、1カ月で350万円稼ぐ店舗のプロデュースをしている。
考えるよりも先にとりあえずやってしまう。
稲葉 雄大氏(以下、稲葉)
お久しぶりです!以前、一緒にイベントをして以来です。その節はお世話になりました。
西野 亮廣氏(以下、西野)
その節はどうも!
稲葉
今日は、就活生×キンコン西野さんのクロストークですが、どうぞ宜しくお願い致します。
西野
よろしくお願いします!
-本日のテーマが「お笑い芸人引退宣言」等、型にこだわらず新しい働き方・生き方をされているキングコング西野さんと、就職活動真っ只中である大学生が語る [キャリア]という形で特集させていただきます。宜しくお願い致します。
早速、質問ですが、
「どういった人材が活躍できるのか」という点に関してお伺いしたいです。
稲葉
僕、この点で前から気になっていた事があって、西野さんってよく「結局はやるかやらないか」と仰るじゃないですか。
この発言の真意みたいな点を詳しくお聞かせ頂けたらなと思っています。
西野
あー。はい。
いや、言っても1日24時間しかないし、考え先行でいっちゃうと本来考えなくても良い事まで考えて時間使っちゃうから、効率が悪いんですよね。
稲葉
なるほど。
西野
大事なのは、やらない事を決める事で、要は考えなくていい事を排除していくっていうのがすごく大事で、それって実際に現場いってみないと何をやらなくていいのかっていうのがあまり分かんないんだよね。だから、まずやっちゃう。
そっちの方が効率が良いんで。
稲葉
そういった意味での「やるかやらないか」だったんですね。
西野
そうそう。そっちの方が効率が良いから。
だから、やらない人って言うのは効率が悪いんですよね。やっぱ。どんだけ考えても。だから、まぁ、もったいないなぁとは思う。
稲葉
考えても分からない不確定要素が多すぎるっていうのがありますよね。
西野
そう!そう。確かに。やってみた方が良い。
やってみて、「あ、これ俺に向いてへんな」と思ったらそれはもう誰かに任せればいいし。せっかくこんだけ色んな人がいるんだから、って事で、やらない人は無駄にしてる時間が圧倒的に多い。それはもう、どんどんどんどん差がつく。
稲葉
うーん。確かに。
大事なのは失敗した後のごまかしや立ち直り
-なるほど。考えても分からない事が多すぎるからとりあえずやる力が必要だと。
西野
はい。あと、もっというと、絶対に失敗するから(笑)
人だから、絶対にそう。大事なのは、ごまかし力って言うか、立ち直り力って言うか、「僕こけてませんよ!」って見せる、そっちですよね。
そっちを身に着けていないと。絶対に失敗するんだから。
僕、山ほど失敗してるんですけど、「ごまかし力」と「空振りした事をネタにする力」「立て直し力」多分けっこうある(笑)
-ただ、大学生でも社会人でも空振りが怖くて打席に立たないっていう場面があると思うのですが、、、
西野
あー。でも、それはそん時は空振りしなくても済むけど、5年後・10年後、確実に空振りする訳じゃないですか。どっかで。て、なったときに、「立て直し力」がない40歳とかヤバいですよ。
稲葉
西野さん、それスゴイですよね。
何か、「空振ったのも想定内」みたいな。
西野
さも「狙ってました」みたいな(笑)
稲葉
気付いたら自分の打順待たずに、次の打席立ってますもんね(笑)
西野
確かに(笑)
採用の観点から見た「やるかやらないか」
稲葉
「やるかやらないか」で言うと、僕が担当していた採用でもそうなんですよね。色々細かい事考える前に泥臭くてもいいからやってみるみたいな。
よくある就活のナビサイトってあるじゃないですか?あれって、掲載したら400万円とかするんですよ。
西野
へーー。
稲葉
でも、中小企業の採用枠って多くて10名、少ないと1名なんてところもあるんです。
なので、仮に1名しか採用出来なかったら採用単価400万円。しかも、採用担当者の面接時間や電話・メールでの調整工数がのっかってくるんです。
西野
うわ。それはキツイ。
稲葉
絶対他に同じお金回した方がいいんですよ。
西野
うんうん。めっちゃもったいない。その方が採用できる。
稲葉
そこで、当社の場合一度ナビサイトはやめて、自社でイベントやメディアを企画して採用をしてみようと決めたんです。まずはじめにエンジニアが足りないとなってエンジニアを集める企画をやろうとなりました。
ただ、どれだけ考えても実際に集まるかは分からないんですね。
西野
あー、確かに。なるほど。
稲葉
だから、自社イベント前に僕個人がエンジニアに対してfacebookで友達申請しまくったんですね。500人くらい。ちなみにこれ、西野さんがNYで個展された際にtwitterでこっちからメッセージを送りまくったって言うののパクリです。
西野
あぁ、はいはいはい。なるほど。
稲葉
で、ダイレクトメッセージでイベントの告知しまくった結果エンジニア一人採用出来たみたいな。これ、採用単価8000円です。
これも企画しようで止まっていたらナビサイトにお金をつっこんでるのと変わらなくて、とりあえず500人に申請をやってみた結果なのかなと。
西野
すごい(笑)なるほど。
稲葉
多分これも西野さんの仰っていた事を実行した結果なのかなと。
西野
やった(笑)褒められた(笑)
まとめ
いかがでしょうか。
活躍できる人材とはずばり、
・考えても分からない部分はとりあえずやってみる
・必ず失敗するから大切なのはその後の「ごまかし力」「立て直し力」
という二点を抑えている人たちの事。
後編ではさらに「キャリア・就活」の話を進めていきます。ご期待くださいませ。
後編⇒http://www.inden.ne.jp/dekiroute/archives/2984
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