大切なことはすべて少年ジャンプが教えてくれた。~ビジネスにも通じる、少年マンガの3つの金言~ | Dekiroute[デキルート]
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大切なことはすべて少年ジャンプが教えてくれた。~ビジネスにも通じる、少年マンガの3つの金言~

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「漫画ばっかり読んでないで勉強しなさい!」
 
皆さん、一度はお母さんにこんなことを言われたのではないでしょうか?
ちなみに、私は誰に何と言われようとマンガを読み続けた結果、週に1回はマンガ喫茶に入り浸るプチ廃人へと仕上がりつつあります。
 
 
確かにマンガを読むと、勉強などに割く時間は取られますし、特に「少年」マンガは、成人式を迎える頃から、読むことに若干の恥ずかしさが漂います。
 
 
しかし、こんな本が売られているのはご存知でしょうか?
 
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ウシジマくんvs.ホリエモン 人生はカネじゃない!
堀江 貴文
http://amzn.asia/e4M9brC
 
 
2000年代に時代の寵児ともてはやされ、(いろいろありましたが、未だに)ビジネスの第一線で活躍を続ける堀江 貴文さんが、この書籍で、(青年漫画ではありますが)『闇金ウシジマくん』というマンガについて、熱く語っています。
 
そんなホリエモン氏は、「リアル社会の厳しい現実や人間関係の難しさ、カネや仕事の重み、さらには生きる意味など、そんじょそこらの啓発書よりも読み応えがある作品だ」と称賛しています。
 
 
このようにマンガは低俗、時間の無駄、勉強した方がマシと切り捨てられがちですが、実は一流のビジネスパーソンにとって気づきとなることが散りばめられているのではないでしょうか。

 
そこで、今回、少年ジャンプを毎週欠かさず読み続け、2000年代の少年ジャンプ黄金期を知る私が、(著作権が若干怖いですが)自分が読んだジャンプマンガから、
 
「これはビジネスにも通じる!」
 
という金言を3つ、ご紹介させていただきます。
 
 

金言①:「”火影になった者”が皆から認められるんじゃない。”皆から認められた者”が火影になるんだ」

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金言①は海外でも人気の忍者マンガ「NARUTO」からご紹介。
うちはイタチの金言です。
 
 
落ちこぼれだった主人公のナルトが、厳しい修行の末、実力をつけ始めたころ、何でも自分の力で解決しようと考え始めたナルトに対して、先輩忍者であるうちはイタチはこう告げます。
 
 

「”火影になった者”が皆から認められるんじゃない
”皆から認められた者”が火影になるんだ
…仲間を忘れるな」

 
火影とは、忍びの里のトップのこと。ナルトの夢はこの火影になることでした。しかし、自分の力で何もかも解決しようとするナルトの姿勢に対して、
 
 
お前の夢である火影は、周りから慕われ、認められた先にあるものだ。独善的で独りよがりな成長の先に、火影はない、と説くのです。
 
 
これは、社会においても上司と部下の関係にそっくりです。
 
 
社長や部長といった肩書をもつことを重視し、肩書があれば周りが動いてくれると考える人がいます。しかし、肩書で他人が動くことは、ほとんどありません。
 
 
(一部、肩書で動く人もいますが、その人は命令される相手がより偉い人になれば、手のひらを返すレベルの人ですので、基本スルーで問題ないでしょう)
 
 
肩書が人を動かすのではなく、人を動かせる人に肩書がつくのではないでしょうか。社長や部長だから立派なのではなく、立派な人間だから社長や部長になれるのだと思います。
 
 
何か大きなことを成し遂げたいとき、責任のある立場につきたいと思った時に大切なのはおそらく、まず周りの先輩・同僚・後輩から認められること。
 
 
自分の周りにいる人間に、礼節を持って接することこそが大切なのだ、とイタチの兄さんは教えてくれている気がします。
 
 

金言②:「『勝ちたい』とは考えますけど「勝てるかどうか」とは考えたことないです。」

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次は、一部ではギャグマンガとも称されますが、実は心に響く言葉もたくさんあるバスケットボールマンガ「黒子のバスケ」からご紹介。主人公の黒子テツヤの金言です。
 
 
主人公の所属するチームが劣勢に立たされた時、試合の合間にチームメイトから「勝てそうな糸口は見つかったか?」と質問され、主人公の黒子はこう返します。
 
 

「勝ちたい」とは考えます。
けど、「勝てるかどうか」とは考えたことないです。
 
「もし100点差で負けてたとしても残り1秒で隕石が相手ベンチを直撃するかもしれないじゃないですか」
 
「だから試合終了のブザーがなるまでは、とにかく自分が出来ることをやりたいです」

 
 
さすがに隕石は落ちないと思いますが、散々言い古されてきた「最後まで諦めないことの大切さ」を、見事に伝えている気がします。
 
 
会社には目標があり、個人にも目標やノルマが課されます。
これは資本主義経済で、何かをして、その対価に他人からお金をもらう以上、避けられないことだと思います。
 
 
その目標に対して、つい「できるかなぁ」とか「それは無理だろう」と考えてしまうのが人間です。
 
 
しかし、本当に到底不可能な場合を除けば、目標を追いかけるのが社会人であり、不可能な場合でも打てる手段は尽くすのが、お金をもらうプロとしての正しいあり方ではないでしょうか。
 
 
「試合に勝てるかどうか」と、スポーツをやっていると特に、相手の実力を知ったときなどに、つい考えてしまいそうになります。
 
 
しかし、それが試合であり、他のチームメイトではなく、自分が選ばれて試合に出ている以上、「勝てるかどうか」ではなく、「勝つために何をするか」最善を尽くすべきだと思います。
 
 
「達成できるかどうか」ではなく、「どうすれば達成できるか」
 
 
目標に押しつぶされそうになったときは、この主人公のように「how(どうするか)」という思考で考えることが必要なのかもしれません。
 
 

金言③:勤勉な天才に凡人はどうやったら敵うっていうんだ

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3つめの金言は、アメフトマンガの金字塔「アイシールド21」からご紹介。
(私は年に2回は全巻読み直しをしており、つい先日も腰に違和感を感じながらも、長時間同じ姿勢で読み通しました)
 
 
主人公が所属するチームのライバルチームのエースに
「努力する天才」と称される進清十郎という選手がいます。
 
 
スピードもパワーも高校最高レベル、アメフトのセンスもずば抜けており、関東で1、2を争うチームで、中高一貫校の中学1年生のときから「あいつはモノが違う」と評価された天才アメリカンフットボーラーです。
 
 
しかし、その進選手が本当にスゴイのは、その努力の量。
 
 
食事にも人一倍気を使い、雨の日でも風の日でもルーティンは欠かさず、自分に無いスキルを持っている選手を見つけたら、ためらいもなく頭を下げて教えを乞うのです。
 
 
そんな進を見て、思わずチームメイトの桜庭はこう言ってしまいます。
 
 

勤勉な天才に、凡人はどうやったら敵うっていうんだ。
俺は雲水みたいに割り切れない。
 
自分は才能なんて無いって、17歳で受け入れられるほどできた男でも無い。
 
俺は勝ちたいんだ!進に!諦めきれないんだよ!俺だって一流になりたい!
 
凡人に生まれた男は、どうしたらいいんだ・・・!

 
※雲水…一切練習をしなくともトップ選手の成績を出せてしまう双子の弟を持ったキャラクター。早くから天才の弟には敵わないと割り切って、弟のサポートに徹している。
 
 
社会には、この人には敵わないなぁ、という天才的な発想やスキルを持った人がたくさんいます。そして、そんな人を見ると、つい「あの人は天才だ」と簡単に片付けてしまいそうになります。
 
 
しかし、実際には天才にも、努力する天才努力しない天才がいます。
 
 
才能に甘んじて、そこそこの努力で、そつなくこなしている人もいますが、なかには「お前がそんなことしたら、誰も敵わないよ」といわれる、研鑽を積み続けるタイプの天才がいます。
 
 
では、凡人は一生活躍できないのか。
そんなことはありません。
 
 
確かに努力する天才はハンパないですが、私の独断と偏見ですが、、
努力しない天才と、努力する凡人は、間違いなく競れます。
 
 
評価はどっこいどっこいか、
場合によっては「努力する凡人」の方が、評価が高いこともあります。

 
 
しかしここで大切なのは、凡人が努力をしないと、活躍する見込みは限りなく0%になること。

 
努力するのは面倒で大変なことです。しかし、才能を持って生まれた天才ですら、努力をして、しのぎを削っているのが一流の世界。
 
 
せめて努力だけでも続けないと、一般人はいつまで経っても表舞台には出られず、週末に居酒屋で、お仲間と愚痴をこぼすだけの大人になってしまいます。
 
 
努力する天才には敵わない、と割り切った上で、それでも努力を続ける人にこそ、ツキは回ってくるのでしょう。
 
 
神様は、「才能のせいにして逃げずに、最低限努力と根性を見せている人間」を、見つけてくれると信じるしかありません。
 
 

少年マンガは「カッコいい人間」のサンプルが詰まった教科書

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これはマンガに限った話ではないですが、人が創作した物語は、劣等感やコンプレックスが根源にある作品が多い気がします。
 
 
そして、劣等感から発信された結果、多くの作品には、憧れの人物像や理想の人物像が描かれていると言えます。
好きなマンガの主人公や、カッコいい登場人物に近付こうとすることは、それだけで一流のデキる大人に近づけるのかもしれません。
 
 
「理想のキャラクター」イコール「一流のカッコいい人間」だと読み替えられるので、好きなマンガの主人公や、カッコいい登場人物に近付こうとすることは、それだけで一流のデキる大人に近づけるのかもしれません。
 
 
マンガ=低俗と切り捨てず、カッコいい人間のサンプルとして、参考になるところを探し続けると、意外とカッコいい大人になれる可能性が十分にあります。
 
 
大人になったからと言って、こそこそ隠れてマンガを読む必要は、全くないのです!
(自分に言い聞かせるように)
 
 
ということで、「カッコいい人間」のサンプルが詰まった優良図書だと割り切って、今日も私はマンガ喫茶に入り浸ります!(それは違う)

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ryosuke taba

元インターン生/現社員
2014年11月入社/京都大学 文学部 卒
大学卒業後、2016年4月、株式会社インデンに入社。大学3年次から、長期インターンシップ生として、インターンシップ制度の設計運用、および新卒採用とマーケティング事業部の立ち上げ責任者を兼任。2017年6月に、社内最年少でマネージャー職に昇進。現在は、人事・採用ブランドマネジメント事業部で、若手人財の早期戦力化に従事している。

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