こんにちは、だーつです。
ハロウィンも終わり、今年も後2ヶ月、残るイベントはクリスマスのみ。
11月は何もないなー、つまらないと思っている人も多いのではないでしょうか。
ただし、それは違います!
11月11日の大イベント、「ポッキーの日」があるではないですか。
「ポッキーの日」といえば、江崎グリコ(株)が16年前より続けているイベント。
皆さんはポッキーの日と言われたら何を想像するでしょうか。
ただポッキーをポリポリ食べるような1日ではありません。
その裏側では壮大なマーケティング・プロモーション・物流・製造ラインが動いています。
今回は少しビジネス視点でポッキーの日を見ていこうと思います!
マーケティング:当日に向けたPRが行なわれている
さて、まずはマーケティングです。
ただ11月11日ポッキーの日にポッキーを売るだけではありません。
マーケティングによって消費者にポッキーの日を認知させる必要があります。
そのため消費者に対して多くの準備がなされています。
ちなみに皆さんご存知でしょうか。
ポッキーの日は正式な記念日として日本記念日協会に登録されています。
江崎グリコ株式会社販売のスティック状菓子の中でも代表的な存在である『POCKY(ポッキー)』と『PRETZ(プリッツ)』が数字の”1″と類似している事から始まった記念日である。
正しくは「ポッキー&プリッツの日」なのだが、何故かプリッツの存在は忘れ去られることが多い。
平成11年11月11日から施行され、日本記念日協会によって正式に認定も受けている。ピクシブ百科事典
「ポッキーの日」
(http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9D%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%97%A5)
今や11月11日の代名詞がポッキーの日になったのは、
江崎グリコさんの毎年のさまざまなプロモーションイベントの影響が大きかったからではないでしょうか。
皆さんも知ってのとおり、SNSやCMでの広告、多くのプロモーションイベントがなされてきました。
また今年(2016年)はというと(グリコ公式ホームページより)
・CMでいうと去年に引き続き、三代目J Soul Brothersのシェアハピ第2章ムービー
http://www.pocky.jp/cm/index.html
・カウントダウン
http://cp.pocky.jp/2016event/
・ダンスコンテスト
http://cp.pocky.jp/2016/dance/
・ライブ
http://www.pocky.jp/event/live_next/index.html
・ポッキーフォト
http://cp.pocky.jp/photo/
などなど多くのイベントが企画されているみたいです。
このように多くの消費者に向けて11月11日を意識させ、
また11月11日の当日にもイベントを開催することで
消費者にポッキーの存在を意識付けています。
この結果、
今ではポッキーの日は一般消費者の90%の認知度を得ています。
製造:当日に向けて生産ラインも拡大
マーケティングの次は製造です。
ポッキーの日に向けて多くのポッキーが製造されているはずです。
一体どれくらい製造しているのか推定してみます。
ポッキーの日に1万人当たり140人、前の週の4倍にあたる数の人が購入したというデータが出ています。
これより、日本の人口を1億3千万人とすると
この日に182万個のポッキーが購入されたことになります。
売れ残りを考えると200~300万個のポッキーがこの日のために製造されているのではないでしょうか。
では実際のポッキーの製造現場を見てみましょう。
ポッキーが原材料からパッケージに入るまでの一連の流れが確認できますね。
ポッキーの日に向けてシフトの調整や仕入れの拡大、交渉や商談が行われています。
まさに日本が動く日ですね。
小売:売るだけでなく、楽しませる
最後は小売です。
ここでは大学生協を例に見ていこうと思います。
私の通う立命館大学でも11月11日に独自のイベントが開催されています。
去年(2015年)はポッキーの日だけにストップウォッチで11秒11を当てるイベントが開催されていました。
当日の校内はポッキーバルーンを持っている学生が多かったです。
販売する生協側としては
ただポッキーを売るだけでなく、消費者である大学生を楽しませようとしているのではないかと思います。
そうすることで、消費者も大学生ということでSNSでの拡散につながり、多くの学生が店舗に来ることをねらっているのかもしれません。
また立命館大学生協だけでなく、多くの大学の生協が力を入れています。
http://mery.jp/163933
このように販売元でも独自のイベントが開催されているところを見ても
ポッキーの日の盛り上がりが大きいことがわかります。
また、小売店のスタッフは
季節、時事ネタを盛り込んで企画を立ち上げているようです。
頭使いますね。
ポッキーの日から見えてくるもの
いかがでしたでしょうか。
今回は少しビジネス視点でポッキーの日を見てきました。
今回挙げた中では
イベント企画者、広告企画者、CMムービー脚本者、CMムービー撮影者、タレント、製造工場で働く人、機械整備師、生協販売員・・・
の人たちが皆さんにポッキーを売るために携わっています。
これだけを見ても
私たちが思うよりも多くの人がポッキーの日に携わっていることがわかる
と思います。
ここでいきなりですが
あなたは将来何をしたいですか?
「そんなことまだわかりません。」って人が多いと思います。
私もそのうちの1人です。
ただ今回見てきたポッキーの日の一連の流れをみても、数知れない多くの人が携わっているわけです。
しかも、
「皆さんにおいしいポッキーを届けたい」という目的は同じかもしれませんが、
それぞれ行っていることは全く異なります。
そこでもう1つお聞きします。
もし、この中だったらどの職につきたいでしょうか。
またはどの段階に携わりたいでしょうか。
これを考えるだけでも、自分が将来何をしたいのかがわかる1つのヒントになるかもしれません。
ぜひ、この機会にポッキーを食べながら
自分の将来に対して考えてみてもよいかもしれませんね。
【参照元】
日経BizGate
「ポッキー&プリッツの日」実際売れたのか
(http://bizgate.nikkei.co.jp/article/115522115_4.html)ピクシブ百科事典
「ポッキーの日」
(http://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9D%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%97%A5)MERY
「大学生協がポッキーに支配される!?スゴすぎると話題のポッキーアレンジに注目せずにいられない!」
(http://mery.jp/163933)youtube
Pocky Factory Tour(glico)
(https://www.youtube.com/watch?v=tt7G2p6BjHo)