突然ですが、
皆さんは「コミュ障」ではありませんか?(ひどい決めつけ)
ちなみに、私はコミュ障ではないですが、人見知りです。
・アパレルの店員さんが怖い
・レストランで注文が出来ない
・新入生に勧誘の声をかけられない
・ビラ配りをしようものなら蕁麻疹が出る
などなど、
普通の人なら難なく取れるコミュニケーションが出来ずに、
自分のコミュ力の無さを痛感することがあるのではないでしょうか?
しかし、社会に出るとコミュニケーションの連続・・・
会ったことのない人を接客したり、話したことのない人に電話したり、
見ず知らずの人に何かお願いしたりと、コミュ力が試される機会がわんさかあります。
ただ、当然ですが、本当にコミュニケーションに障害を持った人は
自分のことを「コミュ障」とは言いません。
自分がコミュ障・人見知りだと思っている方は実は、
なんちゃってコミュ障、自称コミュ障が多いのではないのでしょうか。
今回は、社会に出て、コミュニケーション上手な営業マンや
人事・採用部門のビジネスパーソンを見て気づいた
コミュニケーションが上手な人と下手な人の差をご紹介したいと思います。
自称コミュ障の方は、実はコミュ障ではなく、
以下のたった2つの意識が欠如しているだけなのでは?
コミュ障の原因①「相手の話を聞いていない」
初対面やまだ仲良くない人と会話が続かない…。
そんな悩みを持っている自称コミュ障の方、多いのではないでしょうか。
しかし、初対面の連続とも言えるビジネスの世界では、
そうは言っていられません。
このタイプのコミュ障の原因は、
「相手の話を聞いていない」ことにあります。
例えば、自称コミュ障の皆さんは、こんな会話をしていませんか?
====
A「今度の春休み、どこか旅行行かない?」
B「私、北海道行ったことないんだぁ」
====
Bさんはコミュ障への道を歩み始めていると言えます。
この会話のどこが問題か、お気づきでしょうか?
ポイントは、
BさんがAさんの質問に答えていないこと、
です。
Aさんは「旅行に行くか、行かないか」を尋ねています。
よって、AさんがBさんに期待している答えは
「YES」か「NO」です。
しかし、Bさんはおそらく「YES」なのでしょうが、
心の中で勝手に答えたことにして、
「旅行行きたいな」
⇒「どこ行きたいかな」
⇒「あ、北海道行ってみたい」
⇒「私、北海道行ったことないんだぁ」
という答えにたどり着いているのではないでしょうか。
「なんだそんな些細な事か」と思うかもしれませんが、
質問をスカされたAさんの気持ちになってみましょう。
Aさんは、「あれ、思っていた答えと違うな」とプチストレスを感じます。
そして、「えーと、あ、北海道に行きたいんだなこの人は、じゃあ自分は・・・」
と、Bさんの意図を汲み取るために余計なパワーを使います。
もしも、こんなコミュニケーションが続くと、AさんはBさんと話すことに
だんだんと疲れてくるでしょう。そして、
何となくBさんに質問する気が失せていき、、
ついには沈黙が訪れ、場が凍りつくのです。
何となく初対面の人と場が盛り上がらないときは、
実は相手の質問に、相手の意図した形式で答えていない可能性があります。
「なぜ」と聞かれたら「~だから」と答える
国語の時間で習ったことがあるのではないでしょうか?
コミュ障の原因②「相手に興味がない」
続いて、2つ目のコミュ障の原因をご紹介します。
それは「そもそも相手に興味を持っていない」です。
偶然、初対面の人とエレベーターで2人きりになったとき、
まだあまり仲良くなっていない人と帰りの電車が同じになったとき、
「うわ~何話そう・・」とフリーズしたことがある人は多いのではないでしょうか
あるいは、急に勇気を振り絞って話しかけてみたものの、
2つ目、3つ目の質問が続かず、一問一答のような会話になったことがあるのでは?
しかし、エレベータートークという言葉がある通り、
優秀なビジネスパーソンは、偶然社長と乗り合わせたエレベーターの中で、
次の会議が有利に進むよう30~40秒で挨拶から要点解説まで決めてしまいます。
この差の1つはおそらく
「そもそも相手に興味を持っていないこと」です。
相手に興味を持っていないときは、相手もこちらのことに
興味を持っていません。
言わば自分と相手の間に壁がある状態です。
そんな、お互いが扉をチラッとも開けていない状態なのに、
急に質問や要点を話し出すと、
例えば、
A「ご出身はどちらですか?」
B「長野です」
A「ご趣味は?」
B「読書です」
A「休日は何されているのですか?」
B「カフェで読書ですかね」
・・・
と、まるでお見合いのような会話になってしまいます。
そもそも興味がない人間に、出身や趣味や休日の過ごし方を聞いてしまい
「ふーん」という感想で終わって、会話が行き詰まる、
というケースが頻発しているのかもしれません。
では、自称コミュ障の原因が見えてきたところで、
実際に直すにはどうすればいいのでしょうか?
各タイプごとに解決策を見ていきたいと思います。
「話聞かない型」の解決策は、質問の答え合わせをすること
①の「話を聞かない型」が取り組むべきは
「相手の質問を正確に受け取れているか」答え合わせする習慣をつけること、です。
例えば、さっきの例の場合、
A
「今度の春休み、どこか旅行行かない?」
に対して、
B
「春休みっていうと3月ぐらい?」
「旅行って国内?海外?」
「旅行って2人で?他誰か誘う?」
と挟みます。
自分が行きたい場所や自分がどう思うのかを答える前に
「あなたの質問はこういうことでよろしいでしょうか」
とお伺いを立てるのです。
すると、
A
「そうそう、3月かな」
「海外はお金ないから無理だわ」
「Cくん誘おうよ」
という答えが帰ってきて、
ようやく「行きたいか行きたくないか」
回答が出来るのです。
適当に答える、どうせこれだろうと当てずっぽうで回答すると、
相手にストレスを与えているかもしれません。
「自分は、相手の質問を受け止められてるかな」
と不安に思うクセをつけると
自然と会話が続くのではないでしょうか
②「興味ない型」の解決策は、自分が2つ、3つ質問できるマニアックな話題を振る
タイプ②「興味ない型」に提案する解決策は
「自分がマニアックに語れる話題しか振らない」です。
出身や趣味、休みの日の過ごし方など、なんとなく皆聞いているから
これが王道な気がしますが、自分がそこから話を広げるのが得意でないなら
あえて苦手な土俵に入る必要はありません。
例えば、駅や電車に詳しい人はいきなり
A「家の最寄駅はどこですか?」と聞いてみても良いかもしれません。
※男性が女性に聞くとストーカーになる可能性がありますが
B「たぶん言っても分からない小さい駅ですよ」
A「いや、電車詳しいので大丈夫です」
B「京都の南の方の〇〇って駅ですけど、、、」
A「あ、△△駅の近くの?」
B「あ、そうです、そうです」
このようにしばらくは会話が続くでしょう。
他にも、世界の都市に詳しい人は
「どこか海外行かれたことありますか」と聞いて
「インドです」と返ってきたら、
「インドのどこですか?」とすかさず第2の矢を打ち込むのです。
こうして、確実に2手目、3手目を出す自信がある話題だけ
振れば、冒頭は自然と会話が続きます。
そして、最初の数ラリーで自分が詳しいジャンル(電車や都市名)に関する
相手の個人情報が取れると、お互いの間にある壁がほぐれて、
少し相手に興味が出はじめ、趣味や出身を聞いても、話が続き始めるのです。
本当のコミュ力とは、話を盛り上げるとか、笑いを取るとかではない
コミュ障だと自覚のある皆さん、いかがでしたでしょうか。
あなたはどっちのタイプでしたか?
本当のコミュニケーション障害ではなく、
「コミュ障」や「人見知り」だと思う場合、
その対処法は至ってシンプル。
話をキチンと聞いて、興味が持てる話題に引きずり込む、です。
あなたの周りでコミュ力が高い、と言われる人は
無意識に行っていることなのではないでしょうか?
本当のコミュ力とは、笑いが取れる、や盛り上げられる、
ということではないのかもしれません。
よく聞いて、よく興味を持つ。
コミュニケーション力とは「話す能力」をイメージしてしまいますが、
実は「聞く能力」のことなのかもしれません。