先日、2018年卒の採用日程が発表されました。
2017年卒との大きな変更はなく、同じフローということでした。
今年の秋からインターンシップなどを行い、
早期に優秀な学生と出会おうとする企業が増えていきます。
中にはもう2018年新卒採用がスタートしている企業だってあるでしょう。
学生も企業も早期に動き出し、
接触する機会がますます増えていきます。
そんな中、人気インターンシップに参加することや、
内定を勝ち取るために避けて通れないものが面接です。
「面接でどう話していいのかわからない」
「緊張して自分が何を喋っているのかわからなくなる」
このような悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。
実際わたしも面接を経験する中で、
このような悩みを抱えていました。
しかし、相手にスムーズに自分の言いたいことを伝えるには、
たった1つのコツさえつかめば良かったのです。
そのコツは「結論から端的に話すこと」です。
やってしまいがちな面接例
まずは、よろしくない面接例から考えてみましょう。
たとえば、面接シーンでこんなやり取りがあったとします。
面接官:「あなたが頑張ったことはなんですか?」
学生:「私は学生時代、居酒屋でアルバイトをしていまして、店員同士のコミュニケーションがうまくいかないところが問題と感じ、すぐに辞めてしまう人が多かったので、スムーズにコミュニケーションを取るようにみんなのまとめ役になりました。その結果・・・」
どこが問題かお分かりでしょうか。
面接官の質問は「頑張ったこと」についてでした。
しかし、学生は頑張ったことの過程から話を始めてしまっています。
それによって、結論である「まとめ役になった」ところまで、
約100文字も使ってしまっています。
100文字と聞くと、少ないように感じますが、
いざ耳で聞くと約10秒かかります。
これは面接の場面ではとてもボリュームがあります。
結果的どうなるかというと、
アルバイトなのか、問題を発見したことなのか、まとめ役になったことなのか、
要点がボヤけてしまい、面接官の脳ミソには残らないのです。
しっかり話したつもりでも、何を頑張ったのか、
結局、面接官は認識していないという状況が生まれてしまいます。
面接官に話を聞いてもらうためには、
結論から端的に話すことが必要なのです。
多数のお祈りメールが届く?
就活を続けていると1度は不採用通知をもらう経験をします。
通称、「お祈りメール」と呼ばれているものです。
まだ就活を始めたばかりで、
2通や3通のお祈りメールであれば、
なんてことはありません。
しかし、この数が10通や20通となってくると、
通過しない理由がどこかにあるということです。
そしてエントリーシートは通過するけれど、
面接の段階でお祈りメールが数多く届くならば、
話し方に問題がある可能性が高いです。
上手くいったと手ごたえがあった面接であっても、
結果は不採用、という経験は必ずします。
(私もそうでした・・・)
面接官がたくさん頷いたり、笑って相槌を打っていたとしても、
相手の心に響いているとは限りません。
最近では、企業の評判が経営状態に直結する時代です。
口コミサイトや、掲示板に悪評を流されることを警戒しています。
だから、学生に対してお客様のように接することを心掛け、
面接官は学生に気を遣うようになってきています。
どんな学生に対しても笑顔でうんうんと頷く面接官が増えました。
それを見て学生が「いける!」と思ってたくさんしゃべっても、
何を話しているのかわからなければ、
やはり面接官の印象には残っていません。
結果、多数のお祈りメールが届く結果となります。
お祈りメールをもらわない確率を上げる方法としても、
結論から端的に話すことは有効なのです。
結論を20文字で言える人になろう!
ここまでは、結論から端的に話すことの重要性を述べてきました。
では具体的にどのように何を実践すればよいのでしょうか。
先程の例を組み立て直せば、次のようになります。
「私が頑張ったことはまとめ役になることです。学生時代、居酒屋でアルバイトをしていました。この店舗では、すぐに店員が辞めてしまうことが問題でした。店員同士のコミュニケーションがうまくいかないところが原因と感じました。だから、スムーズにコミュニケーションができるように配慮しました。具体的に言うと…」
「私が頑張ったことはまとめ役になることです。」
このように冒頭に結論をもってきて、
その説明を後から付け足していきます。
結論から話すことで、
何の話をするのか最初に明確になるため、
聞き手は聞きやすくなります。
面接官は1日何十人もの学生を面接しなければなりませんから、
何が言いたいかすぐに分からない話を聞き続けるのは苦痛です。
結論までたどり着いたときにようやく、
「あぁ!それが言いたかったのか!」
となることはありません。
1日何十人も面接をする採用担当者は、
話が長い時点で脳ミソを省エネモードにしてしまい、
集中して聞いてくれなくなります。
しかし、結論を先に言ってしまえば、
それ以降の話がどのように繋がるのか、
聞いてもらえるようになります。
これは私が個人的に実践していることですが、
結論は15〜20文字前後でまとめるように意識しています。
「私が頑張ったことはまとめ役になることです。」
これで20文字ですね。
主語と述語だけ述べることを意識すると、
自然に結論から話すことができます。
そして、概ね15〜20文字以内で収まります。
「志望動機は何か」
「長所は何か」
「どんな仕事をしたいか」
このような質問でも、同様です。
結論から話すだけで、あなたの話は分かりやすくなり、
面接官の脳ミソにしっかり印象を残すことができます。
まとめ
いかがでしたか?
頭のいい人や、生まれつきの天性で、
話の上手下手が決まるわけではありません。
「聞かれたことに対する答えを1番最初にもってくる。」
このような意識を持ち、
話の順番を入れ替えるだけで、
すぐに上手な話し方に変化します。
そして、面接の場面でとても輝きます。
誰もが会得可能なスキルなので、
ぜひ今から実践してみてはいかがですか?
(参考)
DIAMONDonline「うまくいった!」と思ったときほど、なぜ面接は不合格になるのか
URL:http://diamond.jp/articles/-/42626?page=2