こんにちは。ライターのだーつです。
インターン生OGインタビュー第3弾!
今回お話を伺ったのは京都薬科大学の吉田知加さんです。
薬学部生にも関わらず、民間企業への長期インターン、しかも行った業務は営業。
営業と言われたら、みなさんどのような業務を想像しますか。
物を勧めて売るって大変そう、社内の競争意識が高そうといったイメージを持つ人も少なくないのではないでしょうか。
今回は薬学部生の吉田さんが長期インターンシップ応募に至った経緯から実際の経験した業務まで伺っていきたいと思います!
京都薬科大学 インターンOG生(2015年6月入社)
薬学部生でありながら、インデンに長期インターン生として参画。
主に営業業務(通訳サービスSMILE CALL(スマイルコール)の販売)を担当していた。
勉強だけではもったいないという想いから応募したインターン
-インデンで長期インターンシップを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
実はお恥ずかしい話なのですが、実は必修の試験に落ちてしまい、3回生のときに少し時間ができたのがきっかけでした。もちろん再試験のため勉強はしないといけなかったのですが、この空いた時間を使うのに勉強だけではもったいないと思い長期インターンシップに応募しました。
-薬学部生が民間の企業にインターンシップすることは珍しいと思うのですが、なぜ民間の企業に応募したのでしょうか?
たしかに薬学部生だと病院や薬局にインターンシップすることはよくあるのですが、民間に行く人は周りにはあまりいないですね。
私が長期インターンシップを選択したのは、正直な話、当時、薬学への興味が薄れていたからなんです。今勉強していることで就職する以外にも選択肢があるのではないかという思いがありました。
また、バイト先でお客さんに営業に向いているとよく言われていたのもあり、図に乗って応募しました(笑)。
初契約まで6ヶ月!難しさも喜びも経験
-吉田さんは実際にどのような業務を担当されていたのでしょうか?
私の仕事は、企業様に自社商材を紹介する営業業務でした。電話をして会う約束を取り付けるところから、実際の訪問、契約を取るところまで、すべてを担当していました。
近年の訪日外国人の増加に伴い、外国人のお客様へ向けて言語対応をしたい・外国人のお客様を増やしたい…というニーズのある企業様に向けて、SMILE CALL(スマイルコール)という通訳サービスなどの紹介を行っていました。
SMILE CALL(スマイルコール)とは…インデンが提供するiPhoneやiPadといった、最新のポータブルデバイスのビデオチャット機能を利用した通訳サービス
-営業ってとても大変そうなイメージがあるのですが、始めの時はどのようにしていましたか?
最初はわからないことだらけで苦労しました(笑)。
上司から簡単な営業の流れを教えていただき、その後は何度も電話や実際に企業さんに訪問してプレゼンテーションするためのロープレを繰り返してました。
また、電話でアポが取れれば最初の5回くらいは社員さんの同行で訪問していました。1ヶ月くらいで1人で訪問するようになりましたね。
-インターンを始めてたった1ヶ月で1人で営業していたなんてすごいですね!
営業職って目標やノルマがあるイメージですが、実際はどうなんですか?
目標は常に設定していました。
私の目標としてはSMILECALL(スマイルコール)の受注を1つとることで、そのために何件の企業を訪問しないといけないのか、訪問するには電話で何件のアポをとらなければいけないのかということを常に逆算して目標設定するようにしていました。
その中で電話でのアポ取りが目標の半分しかいかない時があって、達成するために月の架電数を2倍に増やしたりもして、数字を追いかけていました。
-実際に契約を取れるまでどのくらいかかりましたか?
6ヶ月目で契約が取れました!
私では一生契約が取れないのではないかと悩んだ時期もありました。ただ、そんな時には上司によく相談に乗っていただきました。
そのような周りの支えもあって契約を無事とることができ、あの時は本当に嬉しかったです!
営業に必要なことは「聞く」「話す」「愛する」
-契約が取れるようになった頃には営業する上で何かコツを掴み始めていたのでしょうか?
はい、営業の仕方が全く変わっていました。
最初は私が勧める商材についてひたすらアピールしなければいけないという意識が強くて、私ばかり話していたんです。ただ、その意識は間違っていました。営業は自分が話すベースよりはむしろ聞くベースで進める必要があることに気づいたんです。
相手が今何に困っていて、何をしたいのかを聞くことが一番大切で、その解決策がうちにあればお手伝いさせていただく。どれだけ勧めても相手にメリットがなければ意味がないという、当たり前のことがわかっていませんでした。
-相手のことを知ることが大切なんですね。
聞くベースとなると聞くことに重きが置かれると思いがちですが、聞くことが多くなる分、逆に話せる内容が限られてしまうので、話す言葉の質が重要になってくるんです。
つまり少ない発言でどれだけ説得力を持たせることができるか、ということです。
私はそのために訪日外国人の知識を蓄えるようにしてました。特に厚生労働省が出している訪日外国人の統計情報を隈無くチェックしました。
このおかげで訪日外国人に対する知識を蓄えることができ、私の発する言葉に裏付けすることで説得力が増したと思います。
-吉田さんにとって営業とはどのような仕事でしたか?
営業の目的は基本的に営業先の企業の課題を解決することだと思っています。その過程で私たちがご支援できて、かつそれがお金になるというのが営業の醍醐味ではないでしょうか。
つまり、営業するにあたって営業先の企業に対してどれだけ思い入れを持てるかが重要だと思うんです。
私が営業を始めた当初は、長期インターンシップさせていただいているインデンには愛着があったものの、他の企業に対してどうにも興味を持つことができませんでした。
ただ、それでは絶対にうまくいくはずがなかったと今になって思います。
営業を通して日々の生活の中でも相手への思いやりがより持てるようになれました。
営業という寄り道をすることで明確になった道
-長期インターンシップを経て何か変わったことはありますか?
将来に対する考え方が大きく変わりました。
最初にも言ったように長期インターンシップを始めた当初は薬学への興味が薄れていて、薬学を諦めて別の道に行ってみようかとも考えていましたが、今は製薬会社の営業もしくは薬剤師の道を目指しています。
-その考えに至ったきっかけは何だったんですか?
営業の仕事をやっている中で気づいたことがあって、結局どんな仕事でも知識が大事で、私がSMILE CALL(スマイルコール)の営業で訪日外国人についての統計のデータをチェックしていたように、その業界の動向を追うといった勉強が求められます。
それだったら、就職する際に知識ゼロの世界に飛び込むよりかは、今大学で学んでいる知識を活かすことが最も効率がいいのではないかという考えに至りました。
-なるほど、同じ境遇にある専門学生に伝えたいことは何かありますか?
これは個人的な考えですが、専門的な勉強をしている方こそ、その専門分野とは異なる環境で1度働いてみてもいいのではないかと思います。
異なる環境で働くことで、本当に今学んでいる専門分野の職につくべきなのかなど、見つめ直す1つのきっかけになります。
現に私は長期インターンシップで営業をやらせていただいたおかげで将来を見つめ直せ、自分のやりたいことを明確にすることができました。
また、大学で身につけた知識を使う具体的なイメージが湧いていることが今の勉強のモチベーションにも大きく繋がっています!
インタビューを終えて
今回お話を伺う中で、薬学に興味が薄れていた吉田さんが営業を通して、再び薬学の道に進むと決断されたところがとても興味深かったですね。
専門的な勉強をしているからこそ、今のうちに違う分野にも足を踏み入れることで、改めて自分のやりたいことを見つめ直してみてもいいかもしれません。
私も大学では専門的な勉強をしている身分なのでとても参考になりました。
吉田さん、本当にありがとうございました!